「やりたいこと」を探すほど自信が奪われる理由 コストをかけなくてもやる気が出てくる習慣とは?

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たとえば、毎朝、ベッドを整えること。植物に水をあげること。家族や同僚に笑顔で「おはよう」と言うこと。仕事に行くこと。散歩すること。ときどき空を眺めること。

1日の終わりにお風呂にゆっくり浸かること……。そんなささやかな習慣は、少しだけ私たちを幸せに、そしてタフにしてくれる小さな“成功体験”なのです。

これまでくり返してきた習慣によって、いまの自分はつくられています。いざなにかをしようと思ったときに「なんとなくできそう」と感じる根拠のない自信や、自分のことを好きでいる自己肯定感につながっているのです。

大切なのは、成功体験の“大きさ”ではなく、“回数”。つまり、気づかぬうちに「自信貯金」と呼べるものが、ちゃんと貯まっているというわけです。

いまの自分にあるものに目を向ける

本当の自信のある人は、特別なことをしていなくても、生き生きと輝いて見えます。安易に人と比べず、「私はいまの生活が好き」という誇りと、納得感があるからです。

夜、眠るときに「今日もいい1日だった」と思えるような日々を送れていたら、毎日、自分を幸せにできているのですから、それは自分への信頼も厚いはずです。

ありふれた毎日のなかにも、しみじみと味わえる豊かさや幸せがあり、感謝できることはたくさんあります。そんな平凡な暮らしが、なにかの拍子に崩れ去ってしまったとき、「自分は多くのものをもっていた」と気づくはずです。

いつでも、どこででも幸せになれる人は、いまの自分にないものを追い求めるのではなく、いまの自分にあるものに目を向けて、少しずつ成長、成熟していきます。

自然の法則のなかでは、時間とともにすべてのことが移り変わっていて、私たち自身も、まわりの環境も徐々に変化していきます。

自分を幸せにできる人は、基本的な習慣を続けているだけでなく、ときには仕事のやり方を変えてみたり、散歩の距離を少しだけ増やしたり、お風呂時間に読書をしたりと、習慣のマイナーチェンジもやっています。

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