「やりたいこと」を探すほど自信が奪われる理由 コストをかけなくてもやる気が出てくる習慣とは?

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大切なのは「やる気が出るまで待つ」のではなく、やる気が出なくても、とにかくなにか行動を始めること。そして、気が乗らなくても、作業を10分だけ、続けてみましょう。

脳のコンピュータが立ち上がって、積極的に動き始めるまで、最低10分程度、脳への刺激を与えることが必要だといわれます。始めてしまえば、“作業興奮”が起こり、いつの間にか熱中しているのです。

無理に難しいことをしても、自信にはならない

また、飛躍的に成長しよう、自信をつけようと、いきなり難しいことから入る人もいますが、これもうまくいきません。

あなたにもこんな経験がありませんか。難しい参考書の練習問題にトライしようとしても、やる気がわかず、「やっぱり私にはムリ」とあきらめてしまう。けれど、難易度低めの練習問題を何度もくり返しているうちに、自信がついてくること。

人は「私にもできる」と希望をもつと、やる気がわいてくるのです。反対に、「私にはムリ」という無力感のまま進むのは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなもの。当然のことながら、力も出ないし、成果も出せないでしょう。

仕事でも、学びでも、生活や遊びでも、難しい課題に挑戦するときは、全体をひとかたまりで見ると、その量や複雑さに圧倒されて気持ちも萎えてくるものです。

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作業を10分から1時間以内で片づく程度の大きさに分解して、「ToDoリスト」に落とし込み、一つひとつクリアしていくと達成感もあり、俄然やる気もわいてきます。

私はやる気が出ないときは、一つひとつの作業を“丁寧”にやることにしています。たとえば、外出する気分になれないとき、いつもより丁寧に顔を洗い、丁寧にお化粧をし、丁寧に服を選んでおしゃれをする。すると、自然に気持ちが前を向いて、玄関を出るときには「楽しんでこよう!」という気分になっているのです。

「簡単なことから」「10分間」「丁寧に」を心がけていると、やる気のスイッチが入りやすくなり、最初の一歩が踏み出せるようになります。

ともかく動くことで、やる気になり、自信になることを忘れないでください。

有川 真由美 作家

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ありかわ まゆみ / Mayumi Arikawa

鹿児島県姶良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。 化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。韓国、中国、台湾でも翻訳される。

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