上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 上野千鶴子、古市憲寿著
ベストセラー『おひとりさまの老後』などで知られる東京大学名誉教授とその教え子、二人の社会学者による対談集。片や63歳の団塊の世代。一方は26歳の社会学専攻の大学院生。40歳近く年の離れた二人が、世代間のギャップを物ともせず、忌憚なく意見を戦わせている。
話の中心は「老後」。自身の老後を自覚的にとらえる名誉教授に対して、院生は親の老後や介護問題についての不安を吐露する。自分が介護される状態になったら、あるいは自分が親を介護することになったら、どうすればいいのか。
「介護はおカネを出すか、人手を出すかの選択になる」と語られるなど、斜陽に入ったといわれるこの国の「不安」が浮き彫りになる。
光文社新書 798円
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