いつか移住?「火星」意外と知らない驚きの実態 夕方になると一転、赤色だった空は青色へと変化
これまでにいくつもの探査機が着陸し、景色や地形なども明らかになってきている火星。いつか、月か火星かで移住先を悩む、なんて日がくるかもしれません。
かつて海があった火星
火星と地球は似ているところがあります。
まず、火星の自転軸は25度ほど傾いていて、地球と同じように四季があります。 ただし、四季といっても、火星の冬は平均マイナス90度、夏は0度という極寒の世界です。
火星の北極と南極には白い「極冠」と呼ばれる場所があり、極冠は主に二酸化炭素が凍って固体となったドライアイスからできています。春から夏に向かうにつれて北極の極冠は小さくなり、南極のほうが大きくなります。また秋になると北極に黄色い砂嵐が発生して、しばしば火星全体を包み込み、冬の間には消滅していく姿も見られます。
火星と地球の類似点はほかにもあります。
火星の地形や標高を細かく調べたところ、水が流れてできたと考えられる場所や、水の底でできたと考えられる岩石が発見されたのです。つまり、かつての火星の北半球には地表を覆う海があったと考えられています。
もしかすると、火星には何らかの生命が存在していたかもしれません。しかし、海の一部は30億年前までに氷となって地下に取り込まれてしまい、そのほかは宇宙空間に飛散してしまったと考えられています。
人類移住の候補先として研究が進められている火星。地下には氷があったり、冬には雪が降ったりすることもあると考えられています。さらには過去に生命も生まれていたかもしれないなんて、ワクワクがとまりません。
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