Temu運営の中国「拼多多」、爆速成長に変調の兆し 4~6月期の売上高が予想値に届かず、株価急落

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「過去数四半期の間に(拼多多を取り巻く)経営環境が急速に変化し、(業績変動の幅が大きくなるような)不確実性が著しく増した。わが社が直面する競争は激しくなる一方だ」

拼多多の董事長兼共同CEO(会長兼共同最高経営責任者)を務める陳磊氏は、決算説明会でそう前置きしたうえで、4~6月期の業績について次のように述べた。

「さまざまな要素が複合的に作用し、わが社の事業に避けがたい影響を与えた。その結果、4~6月期の決算に売り上げの不安定さと利益率の低下傾向が反映されることになった」

拼多多の経営陣は、優良な出店企業と悪質な出店企業の選別を進める方針を打ち出した(写真は同社の出店企業向けウェブページより)

陳氏はさらに、ここ数四半期の純利益の(急速な)伸びは投資のサイクルと決算期のずれから生じたものだと説明。短期的には利益の振れ幅が大きくなる可能性を否定できず、(中期的には)緩やかな減益傾向が続くとの見通しを示した。

エコシステムの健全化に投資

拼多多の経営陣は今後、(急成長の歪みや反動を回避するために)ECプラットフォームのエコシステム改善に全力を挙げる方針だ。

「健全で持続可能なエコシステムを構築するため、今後1年間に100億元(約2026億円)規模を投資する。優良な出店企業の取引手数料を大幅に引き下げ、サポートを強化していく」

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

もう1人の共同CEOの趙佳臻氏は、決算説明会でそう述べるとともに、違法行為や不正取引に手を染める悪質な出店企業は厳しく取り締まると強調。そのための短期的なコストアップは厭わないとし、決意を次のように語った。

「長期的な(エコシステムの)健全性を確保するために、相応の代償を払うのは望むところだ」

(財新記者:包雲紅)
※原文の配信は8月26日

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