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世界も驚いた「日本人宇宙好き女子」の衛星打上げ スペースX社「ファルコン9ロケット」で快挙へ

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  • 井口 恵 Kanatta代表取締役社長
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「お願いだから、今日打ち上がってください……!!」

そう祈りながら、私たちは射場に設置されているファルコン9を見つめていました。前日に中止を発表したアナウンス担当の男性も、こと細かにロケットの状況を実況してくれます。

30分前に燃料が補給され、その後も順調に準備が進んでいき、いよいよカウントダウンが始まりました。

現地のアナウンス担当のスティーヴと(写真:著者提供)

いよいよ「クライマックス」へ!

「3、2、1……」

カウントダウンが終わり、ついにロケットが発射しました!

肉眼でもはっきり見えたファルコン9は、まっすぐ上空へ突き進んでいきます。そして数秒遅れてエンジン音も聞こえてきました。

「すごーい! 飛んでるーーー!」

「4年越しのプロジェクトがクライマックスを迎えるとき、どんな気持ちになるんだろう?」と自分でも楽しみにしていたのですが、わかったことは、人は興奮しすぎると小学生のような語彙力になってしまうということです(笑)。

興奮冷めやらぬまま、今度は切り離されたロケットの一部が帰還すると聞いて、再び射場の近くをじっと見つめていると、一瞬だけ光の線が現れました。そして数秒後には「ブーン!」という爆音が。再利用ロケットが帰還した際のソニックブームが聞こえてきたのです。

今回スペースXのファルコン9での打ち上げだったからこそ、打ち上げと帰還の両方が楽しめたことはとてもラッキーでした。

ロケットの帰還を見届けた後は、日本からオンラインで打ち上げを見守っていたコスモ女子のみんなとの中継を開始しました。残念ながら現地で打ち上げを見届けることは叶わなかったメンバーも、打ち上げ成功を目の当たりにして感動して号泣。

コスモ女子以外にも、私たちのプロジェクトを応援してくださっていた方々約100名が、一緒に打ち上げ成功を喜んでくださっていました。

打ち上げ後、フロリダのビーチにて。足元には「コスモ女子」(写真:著者提供)

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【1カ月のISS滞在からの放出へ】

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