秋の京都「夜の紅葉×世界遺産」"王道"の4名所 「紅葉ライトアップ」を制する5つのポイント

水面に映り込む鳳凰堂と紅葉が美しい
宇治は平安貴族たちがこぞって別邸を建てた景勝地。
平等院はその宇治の地に1052(永承7)年、関白・藤原頼通が父・藤原道長の別荘だった宇治殿を寺に改めたのが始まりとされる。極楽浄土を思わせる鳳凰堂と阿字池の、錦秋の美は格別だ。
夜間特別拝観では、鳳凰堂を中心に庭園がライトアップされ、境内の約200本もの紅葉が明るく輝く。阿字池の水面に鳳凰堂と紅葉が映り込み、風がない日は鏡のように完璧なリフレクションが見られることもある。
Best View Timeは午後7時から8時。以前は午後6時の開門に合わせて多くの人が詰めかけ混雑していたが、ここ数年は事前申込制になり、比較的ゆっくりと拝観できる。

東寺(教王護国寺)は、平安京造営の際、羅城門の東に建立された国家鎮護の寺院。嵯峨天皇に託され、弘法大師・空海が指揮を執り造営されたこの寺は、唯一残る平安京の遺構。
国宝・五重塔は1644(寛永21)年の再建だが、現存する木造建築で日本一の高さを誇る。密教の教えを空海が表した講堂の立体曼荼羅(まんだら)も壮観だ。