日本に「残念すぎる観光地」量産される悲しい事情 「モノマネ施設」はバレる、埋もれる、飽きられる
次々と模倣される目玉商品たち
前回の記事(1回500円「ブランコ」が瀕死の観光地を救った奇跡)でご説明した「ヤッホー!スウィング」は、圧倒的なロケーションと「ハイジのブランコ」を彷彿させるシンプルな仕掛けが評判を呼び、全国メディアに何度も取り上げていただきました。どこにもないような取り組みが評価され、PR面でのフックが強くなったのです。
しかしその後、大変びっくりすることに、全国各地で「似たようなブランコ」がつくられていきました。
近隣県の大手観光施設さんも、2021年になって類似のブランコを始められました。ホームページで拝見すると、ブランコ上部のデザインや値段、時間の設定や体重制限など、「ヤッホー!スウィング」とほぼ同一でした。
もっとひどいと感じたお問い合わせもありました。
外線でかかってきた電話を取ったところ、「お宅でつくったブランコが人気と聞いた。うちでも同じものをつくりたいので、どのくらい金額がかかったか、どこに頼めばつくってくれるのか教えてくれ」とのこと(とある地方自治体の方からでした)。
もう少し知恵を絞ったほうがいいのではないですか、と業者さん以外の情報はやんわりとお断りさせていただきました。
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