日本に「残念すぎる観光地」量産される悲しい事情 「モノマネ施設」はバレる、埋もれる、飽きられる
これは結果論ですが、THE CITY BAKERYさんに出店していただいたおかげで、訴求ポイントがとてもわかりやすくなりました。「都会でも大人気のパンとコーヒー」×「オシャレな空間」×「絶景」と言われれば、白馬に来たこともないお客さんにも、その楽しさはなんとなく伝わります。
このわかりやすさのおかげで、実際に訪れてくれたお客さんの多くがSNS発信をしてくれるようになりました。私たちの知名度を大きく高めてくれたのです。
実際、開業後「#白馬マウンテンハーバー」「#hakubamountainharbor」をつけて投稿いただいたインスタグラムの投稿数は、すでに1万5000件を超えています。投稿された写真やコメントを見ても、食事や飲み物に言及してもらうケースがほとんどです。
単にモノマネをした展望施設をつくるのではなく、独自性にこだわったことが、このような成果につながっているのです。
脱「モノマネ」が日本には必要だ
今後、日本が本当の意味で「観光立国」を目指すのであれば、日本が抱える根深い「モノマネ」カルチャーから脱却することは不可欠だと思っています。
「モノマネ」カルチャーから脱却し、そこにある、そこにしかない、本当にポテンシャルのある「隠れた資産」を見つめ、それをどう活用するか。心の底から悩み、チーム一丸となって知恵を絞ることがないかぎり、本当に魅力的な観光施設、地方をつくることはできません。
読者の皆さんとこうしたプロセスを楽しみながら味わい、素敵な日本の観光地をつくっていける日が来ることを願ってやみません。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら