君はバートランド・ラッセルを知っているか

論理哲学はこうして発展してきた

20世紀を代表する哲学者にして、数学者・論理学者としても知られるバートランド・ラッセルを主人公とし、「数学の基礎」の探求をグラフィック・ノベルで描いた一冊である。

二つの大きな世界大戦に見舞われた20世紀前半は、激動の時代であった。その時代の激しさと呼応するように、学問の分野においても天才たちは離散と集合を繰り返し、次々とエポックメイキングな出来事が起きている。

20世紀前半はさまざまな分野で激動の時代

上の画像をクリックするとHONZのサイトへジャンプします

物理学においてはアインシュタインとボーアの論争を中心に量子力学の時代が幕を開け、経済学においてはシュンペーターやケインズ、ハイエクらが新しい概念を打ち出し変革の時を迎えていた。その双方の分野に共通するのが、天才たちが直に触れ合い、時には対立しながらも交流することによって、世界の捉え方を大きく前進させたことである。

同じような動きは、数学の分野においても見られた。しかし物理学や経済学と大きく異なっていたのは、この分野の天才たちがつねに狂気と隣り合わせにあったこと、そして哲学の分野に含まれても不思議ではない、論理学という角度から数学に変革を迫ったことである。

本書『ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門』は20世紀を代表する哲学者にして、数学者・論理学者としても知られるバートランド・ラッセルを主人公とし、「数学の基礎」の探求をグラフィック・ノベルで描いた一冊である。

画像を拡大
数学者、論理学者、政治活動家、哲学者。様々な顔を持つラッセルが主人公
次ページラッセルは、たびたび狂気に襲われる……
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT