菅田将暉主演「転売ヤー」を襲う"ネット社会の闇" 「Cloud クラウド」が描く見えない悪意の暴走
“転売ヤー”にいそしむ男のハンドルネームは“ラーテル”。そのやり方は、とにかく安く仕入れること。それが本物であろうがニセモノであろうが、売れるものなら何でも構わない。とにかく素早く売り切るのがコツだ。
だが知らず知らずのうちに周囲の反感を買ってしまった彼の日常は、インターネットを媒介に“集団狂気”へと増幅した悪意の塊によって脅かされていく――。
『クリーピー 偽りの隣人』『スパイの妻』の鬼才・黒沢清監督が菅田将暉を主演に迎え、現代社会に蔓延する“見えない悪意の暴走”を描き出した映画『Cloud クラウド』が9月27日より全国で公開される。
ベネチア国際映画祭などでの上映も決定
世界的評価の高い黒沢監督の最新作ということで、日本公開の前に、第81回ベネチア国際映画祭でのワールドプレミア上映、北米最大の国際映画祭であるトロント国際映画祭での上映も決定している。
本作の主人公は、工場で働くかたわら、安く買い集めた商品をネットで売りさばく“転売ヤー”の吉井良介(菅田)。
金を儲けるためには、時には相手の足元を見ることもある。たとえ「何の努力もせずに、ただ思いつきと直感だけ(で買いたたくなんて)。おかしくないですか?」と非難されても、「そういう仕事ですから」と意に介さない。
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