三谷幸喜「5年ぶり新作」に入り交じる期待と不安 「スオミの話をしよう」は傑作となるか、酷評か
三谷幸喜監督9作目の脚本・監督映画であり、5年ぶりの待望の新作となる『スオミの話をしよう』が9月13日から全国公開される。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)で社会現象的ブームを巻き起こした三谷監督最新作への関心は高い。すでに予告映像やテレビCMから漂う爆笑必至な予感が、三谷作品ファンだけでなく、幅広い層の心をくすぐっているようだ。
スオミの失踪を巡るミステリーコメディ
物語は、著名な詩人の豪邸が舞台。詩人の妻・スオミ(長澤まさみ)が行方不明になるところからはじまる。
屋敷にはスオミの過去を知る4人の元夫たちが続々と集まり、彼女がかつて愛した元夫たち(遠藤憲一・松坂桃李・小林隆・西島秀俊)と現在の夫(坂東彌十郎)による、誰がいちばんスオミを愛していたか、愛されていたか、というマウントの取り合いが始まる。
失踪したスオミの安否そっちのけで、5人それぞれが知るスオミを語っていくうちに、彼らの記憶のなかのスオミは、性格も見た目もまるで全員が別人であることが明らかになる。
誰の妻が本物のスオミなのか? スオミは何人もいるのか? そして、なぜスオミは失踪し、どこで何をしているのか? スオミの正体とは?
ストーリーが進むに連れて謎は深まっていくばかり。不可解なスオミの行動の理由と目的を、彼女が愛した5人の男たちが推理していくミステリーコメディだ。
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