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キャリア・教育 #「組織と人数」の絶対法則

「雑談のない職場」が致命的にダメである納得理由 環境を変えるだけでイノベーションが生まれる

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一例として近代原子論がよく知られる。会計というおよそ化学に縁のない分野に携わっていたアントワーヌ・ラボアジエが、化学界の誰も気づかなかったある事実に気づいた。

当時の燃焼理論〔訳注 フロギストン説を指す〕では反応の前後で帳尻が合わないのだ。何かが足りなかった。それに気づいたことが酸素の発見へとつながり、のちに近代原子論につながった。

幸運な出会いが生じる環境をつくる

飛躍的なアイデアにつながる会話を誰かに無理強いすることはできない。それは自然に生じるものだ。ただし、そのような会話が生じるように工夫することはできる。

つまりリーダーは、自社の「クリック」が「ワトソン」〔訳注 クリックとワトソンはDNAの分子構造の共同発見者〕を探し当てられる空間を提供し、2人で彼らのDNAモデルを発見できるように仕向けるべきなのだ。

博学者にして画家のレオナルド・ダ・ヴィンチにかんする世界的権威のマーティン・ケンプ教授は、次のように述べた。「知識を別々のサイロに貯蔵したら、その知識によって成せることには限りがある」。

イアン・ゴールディンとクリス・クターナが著書『新たなルネサンス時代をどう生きるか――開花する天才と増大する危険』で同様の指摘をしている。

「天才になるには、自分がどのような環境を選ぶかがますます大切になる。理由は2つある。技巧と集中である」。

どのような空間を選ぶかによって、未来をつくるために必要となる人に出会えるかどうかが決まるのだ。

(翻訳:鍛原多惠子)

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