とはいえ、いきなりそんなふうに変わるのもなんなので、今回は改めて私自身のキャリアの軌跡みたいなものを再度の自己紹介を兼ねて綴ってみようかと思う。
私の過去の著作を読まれた方は既にご存じの部分も多いかと思うが、ぜひ今回はそんな感じでお付き合い願います。
さて、冒頭のエピソードを経て、結局私は当時定員割れしていた某都立高校に入学することとなった。その後は中堅どころの私立大学に進み、就職氷河期真っただ中の2001年に卒業した後は複数のベンチャー企業勤務やIPO(株式公開)を経て20代のうちに異なる上場企業2社で執行役員を経験、某戦略系コンサル会社では当時最年少でディレクター職に、そして40代となった今では上場企業の代表(社長)を務めている。
上記のキャリアの部分(卒業後)だけを見ると「頑張りましたね」とか、「すごいですね」と言ってくれる方も多く、20代の頃は「安井さんは大学はハーバードとかですか?」なんて聞かれたこともあった。
そんな中、「いや普通の都立高校から中堅どころの日本の大学です」と答えると
「へっ?」
と言われたものだ。
突然変異が自分の面白さ
そう、そのギャップ、つまり東大や名門私立出でもないし、ましてや幼少期から英才教育を受けてきたわけでもないのに、突然変異した(ように見えなくもない)のが、自分で言うのも何だけど面白いのだと思う。
そしてそれは偶然ではなく、自分なりに戦略性を持って人生設計やキャリア設計をしてきた結果だと思うし、文字通り血を吐いて(言葉のあやではなく、本当に仕事のし過ぎで血を吐いた)まで、自分事として真摯に自分の人生なりに向き合ってきたからだと思う。
もちろんその中ではいろいろなヒトとの出会いや周りのサポートや協力があったことは確かだし、それは今でも変わらないし、そのことには日々感謝して生きている。
何はともあれ、学生の段階ではそういったトップティアの学校に通う学生たちと比べると圧倒的に出遅れていることがわかっていたので、どう勝負するか、どこで勝負するかの見極めは非常に大切だったし、逆に言うとそこを間違えるとその先非常に苦労することになると思う。
ここでは2つあって、まずは自分が置かれた環境の冷静な見極め、そしてそのうえでの戦い方を考えること。
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