10歳までの子育て「やきもきせず見守る」の大正解 モンテッソーリ教育の考え方を日々の育児に

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根っことは「何ができる」ではなく、その子独自のものの見方や世界の見方の豊かさのこと。それは知識を広げたり、思考を深めていくといった「地頭のよさ」の本質です。そしてそれは、家での暮らしの中でゆっくりと育まれるものです。

「できる・できない」のジャッジをしない

ところが、どうでしょう。多くの親御さんは「◯歳まで」というキーワードにソワソワ。

4・5・6歳 小学校の勉強がスイスイできる子になるおうちゆるモンテッソーリのあそびと言葉がけ
『4・5・6歳 小学校の勉強がスイスイできる子になるおうちゆるモンテッソーリのあそびと言葉がけ』(実務教育出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「6歳までにあれができないといけない」「10歳までにこれをやっておくといい」といった情報を見ては、わが子の「できる・できない」をチェックし、目につく足りないことを何とかしようとします。

また、「早いうちから○○させればあとで苦労しないだろう」と、学校で学ぶことをカンタンに、早く学ばせようとしたりします。

それは一見、木の根っこを育てるような地道な教育や暮らしよりも効率的で、のちのち苦労しないように見えます。でも実際のところは、10歳までは何ができても、できなくても、それほど重要ではないのです。

でも、10歳までは目の前にいる子どもを見ながら「ああ、いまこの子の『根っこ』を育てているんだなぁ〜」と思って暮らしていくことが大事。

気長に少しずつ続けていくことで、子どもの太くて強い根っこが作られます。それはいずれ「その子が、その子らしく、望む木の実を実らせる」ための一生モノのベースになっていきます。

子どもの成長イラスト
(出所:『4・5・6歳 小学校の勉強がスイスイできる子になるおうちゆるモンテッソーリのあそびと言葉がけ』)
菅原 陵子 モンテッソーリ・ホームレッスン代表

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すがわら りょうこ / Ryoko Sugawara

モンテッソーリ教師、カウンセラーで2児の母。出版社の編集者として子育てをする中で、モンテッソーリ教育を学ぶ。家での実践は先生との学びとは異なることから、ロジックと対話、心を扱う「子育て心理学」を組み合わせた「親が365日おうちで使える」モンテッソーリを伝えている。

著者に『世界一やさしいおうちゆるモンテッソーリ』(実務教育出版)がある。

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