根っことは「何ができる」ではなく、その子独自のものの見方や世界の見方の豊かさのこと。それは知識を広げたり、思考を深めていくといった「地頭のよさ」の本質です。そしてそれは、家での暮らしの中でゆっくりと育まれるものです。
「できる・できない」のジャッジをしない
ところが、どうでしょう。多くの親御さんは「◯歳まで」というキーワードにソワソワ。
「6歳までにあれができないといけない」「10歳までにこれをやっておくといい」といった情報を見ては、わが子の「できる・できない」をチェックし、目につく足りないことを何とかしようとします。
また、「早いうちから○○させればあとで苦労しないだろう」と、学校で学ぶことをカンタンに、早く学ばせようとしたりします。
それは一見、木の根っこを育てるような地道な教育や暮らしよりも効率的で、のちのち苦労しないように見えます。でも実際のところは、10歳までは何ができても、できなくても、それほど重要ではないのです。
でも、10歳までは目の前にいる子どもを見ながら「ああ、いまこの子の『根っこ』を育てているんだなぁ〜」と思って暮らしていくことが大事。
気長に少しずつ続けていくことで、子どもの太くて強い根っこが作られます。それはいずれ「その子が、その子らしく、望む木の実を実らせる」ための一生モノのベースになっていきます。
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