東大→ミネルバ大→サッカー選手を目指す生き様 今はアルゼンチンでプロになることに全集中
大学では、今後、台湾、ドイツ、イギリス、インドなどの国に滞在して社会課題に向き合っていくことになる。それ以外の時間でも煙山さんは海外に出向き、積極的に行動を重ねている。
例えば1年生の夏休みにインターンでアフリカに渡り、ナイジェリアでイベントを開催した。その活動がウガンダのメディアに取り上げられ、ケニアではスラムでサッカーに興じた。
「先進国と途上国では社会課題がまったく異なることも理解できました。良い生活をより良くする仕事と、貧しい地域に本当に必要なものを整え、生活水準を上げる仕事で分けるなら、私は現段階では後者に強い興味がある。
これは幼少期に劇的に発展していく上海で暮らしていた当時の中国の“熱”の影響を受けています。そういう今後伸びていくだろう国に身を置くほうが圧倒的にワクワクします。
実際にアフリカでは水や電気といったインフラ、食料などの問題がまだ残っていることも肌で感じられました。そして、言葉の問題はある中でも、サッカーでボールを蹴るというコミュニケーションは非常に効果的でした。ボール1つで国籍を超えて一気に距離が縮まったのは貴重な経験でした」
再びサッカーに打ち込む日々
そして今年1月から、煙山さんはアルゼンチンのブエノスアイレスから1時間ほどのラプラタという町にある「ヒムナシア・ラ・プラタ」というアルゼンチン1部リーグの古豪で練習生として日々を過ごしている。
当初は授業の一貫として、アルゼンチンに来たのだが、高校時代に負った膝の重傷が癒えたことで、学校のプログラムの予定を早めてアルゼンチンでプロを目指すことにしたのだ。
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