なぜ世界の大富豪にプログラマーが多いのか その思考法に「稼げる」秘訣がある
たとえばグーグルもマイクロソフトも社内に食堂がある。
マイクロソフトの本社には、あちこちに無料でソーダが飲めたりおやつを食べたりできる冷蔵庫とコーヒーマシン、メモ帳やペンを供給する場所があり、しかも社員の多くは専用の個室で作業に集中できるようになっている。これはプログラマー達が作業に集中し、自らの能力を最大限に発揮するためにビル・ゲイツが考えた施策である。
社内食堂を置くことで時間のロスを無くす
米国は広く、特にマイクロソフトの本社があるワシントン州レドモンドは極めつけの田舎町である。社員がコーヒーを飲んだり、おやつやソーダ水、文房具を買いに行くのにいちいち職場を離れていたら、それだけで数十分をロスしてしまう。だから、いたる所に無料のソーダ水が飲める冷蔵庫と文房具を供給するスペースが設けられている。
マイクロソフトの広大な敷地にあるオフィスは、ほとんどが低層階建てである。これも最適化の一種で、マイクロソフトでは同じチームはできるだけ同じフロアに配置される。チームといっても、場合によっては数千人になる。それだけの数の人間がひとつのフロアでそれぞれ個室を持つということの途方もなさを想像してみて欲しい。日本の大企業ではまず考えられない贅沢だ。
実際には完全な平屋にするのは不可能なので、できるだけ低いビルにして上下の移動を最小限行えばチームの中のあらゆる人物にアクセスできるようになっている。また、それぞれの個室は社員が独断で壁にペンキを塗ったり、私物を持ち込んだりすることができる。これもまた、個人の作業効率を最大化するための施策だ。各個室の壁はホワイトボードになっている。
個室のドアにはルールがある。基本的に個室のドアは開けておく。ドアを開けているときは誰かが入ってきても文句は言わない。ドアが開いているのは話しかけて良いというサインだ。反対に、ドアが閉まっている時、中の人は集中しているときであって、よほどの急用でなければ話しかけてはいけない。
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