仕事場の奥には、吹き抜けの階段がある。らせん状の階段に立って見上げると、天窓から光が降り注ぐ。階段はスケルトンで軽やかな存在感。光を遮ることなく下まで明るさが届く。
壁面には、鉄板の造作棚があり、本や調理道具が収納され、小物が飾られている。
本を選んで階段に腰かけて読んだり、猫が段差で寝そべっていたり、人にも猫にも大切な居場所のようだ。
異なる床の高さで、さまざまな景色を楽しめる
そのまま階段を上がって2階に着くと、キッチンダイニングの大きなステンレスカウンターを中心とした、LDKの空間が目の前に現れた。床の高さが3段階で異なり、ここでも自然とスペースが分かれている。
床の高さが異なるため、リビングから室内を眺めると、床がいくつも浮かんでいるように見える。隙間があって見通しがよく、リビングの上にあるロフトも目に入る。立体的な空間であることを実感する。
ダイニングのテーブル脇にかけられたはしごは、ロフトへ続く。上下に空間を移動できる動線の出現に驚いたが、Oさんは「はしごは普通に使っていますよ」とこともなげにスルスル上り下りしてみせた。
壁面に取り付けられた棚板はDIYによるもので、夫婦で設置。猫はキャットウォークとして行き来する。一部は食器の収納棚としても活用されている。
はしごを上がった先にあるロフトは、天井が低い隠れ家のような空間。以前は椅子やモニターを置いてゲームをしていたが、最近は気分を変えて布団を運んで寝室として活用。ロフトから、ダイニングスペースを見下ろす楽しさもあるという。
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