「在宅から出社へ」、社員を呼び戻す「アート」の力 新世代に選ばれるアートなオフィス環境とは?
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ストリートアートやネオンで飾られ、まるでクラブのような空間はインターネット関連の企業、グリーの六本木本社だ。近年オフィス環境にアートを取り入れる企業が増えている。なぜだろうか?
アートの活用でオフィスで働く「意味」を再認識
背景に、オフィスに集うことを再定義する時代の流れがある。コロナ禍以降、オフィス勤務に消極的な人が増えた。国土交通省の調査によれば、会社員の多くが在宅でのリモートワークを希望している。
特にコロナ禍に学生時代、新卒時代を過ごした若者は、大部分の物事がオンラインで完結できるという実感から、オフィスに行くことの意義を感じづらいのだろう。こういった若者に、理由なくオフィスワークを強要すれば、意欲減退や早期離職にもつながりかねない。
だからこそオフィス環境に新たな価値を定義し、それをメッセージする企業が増えているのだ。
企業と社員の働き方に対する意識のギャップを埋めてオフィス環境を再構築する手だてとして、近年注目されているのが「オフィスアート」だ。その最前線を、数々の斬新なオフィスアートのキュレーションを手掛けるTokyoDexのCEOダニエル・ハリス・ローゼンさんに聞いた。

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