中野マルイ「多様性フードコート」で望郷のランチ 100年に一度の再開発が進むカオスな多様性の街

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中野という街の大きな特徴が、転出入の多さだ。中野区の広報誌「nakano」によると、2022年から過去10年での転出入者平均は、それぞれ約3万人。2022年1月1日時点での人口が33万2017人であることを考慮すると、あくまでも単純計算ではあるが、およそ11年で区民がキレイに入れ替わる計算である。

中野
再開発が進む中野を歩く(筆者撮影)

確かに近辺には明治大学や帝京平成大学のキャンパスがあり、都心部にキャンパスを持つ大学にもアクセスが良いことから、学生にとっては初めての一人暮らしを始めるのにうってつけの街といえそうだ。

それだけでなく、そもそも巨大ターミナルの新宿駅まで中央線で1駅5分ほどと好立地であり、飲食店が集積していることから、学生だけでなく社会人になって上京した人が選ぶ理由もある。

ビジネスマンだけでなく、お笑い芸人も多く居住している街としても知られる。さらに、外国人も多い。同広報誌によると2022年1月1日時点での全人口に対する外国人率は5%。内訳もバラエティー豊かで、国籍は110超にも及ぶという。

中野区庁舎
2024年に移転を果たした新区庁舎(筆者撮影)

こうした点から、同区では2018年8月に「中野区パートナーシップ宣誓」制度を実施し、多様な生き方観を受け入れる地域の実現を目指した取り組みを進めている。

街並みも多様性に富んでいる

街に住む人の多様性を反映してか、それとも街そのもののカオスさが多様な人を呼んだのか、駅近辺を歩くだけでもいろいろな景色が見えてくる。

まず南口を出て目に入るのが、2024年春に開業した「ナカノサウステラ」。もともとこの地には東京都住宅供給公社による中野住宅があり、再開発の末、オープンした。

中野サウステラス
再開発の一環としてオープンしたナカノサウステラ(筆者撮影)
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