席に戻って、まずは温存しておいたとろろでご飯を楽しむ。とろろの中にご飯の粒立ちを感じてうまい。牛たんと鶏肉で2杯目も平らげ、仕上げにチョコレートケーキをいただく。大満足のセットでも2000円ほど。ちょっとしたぜいたくに適したフードコートかもしれない。
到着したのは昼前だったが、正午をまわって着々と席が埋まってきた。とはいえ、フードコートよりもレストランのほうに客足が向いているように感じる。この日が土日ということも影響しているかもしれない。
カオスが煮詰まった名物施設「中野ブロードウェイ」
なお、この日は「中野ブロードウェイ」も訪問した。
この記事の序盤で、中野サンプラザを中野のアイコンと表現したが、双璧をなしているのがこの施設である。日本初のショッピングセンターと集合住宅からなる施設とされ、地上10階建てのうち地下1~地上4階までが商業施設として営業している。
中野ブロードウェイは、多くの人が中野に対して思い浮かべる「サブカルの街」の総本山といえ、かつ中野のカオスさを凝縮した施設といえるだろう。まず、それなりの施設のはずなのに、何だか薄暗い。
また、サンモール側から入って現れるエスカレーターが2階ではなく3階へ直行する。なぜ、2階に行かせてくれないのか。さらに3階へ入ると天井が青空を模している。そのサービス精神があるのなら、まず1階から2階へエスカレーターを通すべきではなかったか。
入居しているテナントもカオスである。核となるテナントは古書店におもちゃ、セル画にゲームなど多種多様な中古品を販売しているまんだらけであるが、それ以外にはそれなりの高級感を放っているブランドショップがあるかと思えば、雑多にリュックを売っている店がすぐ近くにある。
1~3階は端々まで人気があるのに、4階の北側はシャッター街。人影まばらで、不気味さを覚えるほどである。天井が急に低く圧迫感もあり、時折まんだらけの宇宙人のモニュメントが突然置いてあったり、営業しているのかわからない内科があったり、ハッキリいって昼間でもなんか怖い。
無事2階に降りると激渋な飲食店が多く営業している。本当に渋い店ばかりで、中をのぞくとなぜか外国人客が多い。インバウンドのリサーチ力、恐るべしである。
地下には生鮮食品の店があったり占いの店があったり、はたまた立ち食い寿司に100円ショップと、このフロアもカオスが極まっている。まったくどういうコンセプトでテナントを誘致したのか。
フードコートも中野ブロードウェイも、多様性にあふれている。中野という街の魅力をふんだんに堪能する一日となった。
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