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南果歩が語る「読み聞かせ」の力と被災地への想い 誰もが「日々物語を求めている」 被災地も同じ

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  • 川下 和彦 quantum代表取締役社長兼CEO/クリエイティブディレクター
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今回能登では、田鶴浜こども園のほか、七尾幼稚園、能登島小学校の3カ所を訪れた南さんだが、どのようなきっかけで読み聞かせを始めるようになったのだろうか。

「私は兵庫県の出身ですが、阪神・淡路大震災が起きたとき、自分の仕事は、こういうときにいちばん役に立たない仕事ではないかと落ち込むことがありました。また、当時は妊娠中で思うように動けず、支援物資を送るぐらいしかできなかったのが心残りでした。

ですから、東日本大震災が発生したときは、すぐに動きたいと思い、自分にできることは少ないかもしれないけれど、息子が小さい頃にボランティアで行っていた読み聞かせならできると思ったんです」

東日本大震災のときに教えられたこと

南さんは東日本大震災から1カ月後、まだまだ避難生活が続いていた頃に、数日かけて避難所など、22カ所を巡った。そこで、南さんは現地の人たちからあることを教えられたという。

南果歩(みなみ・かほ)/俳優。1964年1月20日、兵庫県尼崎市生まれ。NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」やNHK大河ドラマ「麒麟がくる」、ドラマ「定年女子」などに出演。東日本大震災、熊本地震、能登半島地震などの被災地で読み聞かせのボランティアを続けている(撮影:今井康一)

「被災された皆さんが私に『ドラマに出てね』と何度もおっしゃるんです。こんな大変なときに(テレビでは)ニュースが求められていると思っていたので、『ドラマが観たいんです』とうかがって本当にびっくりしました。

あの寒い体育館の中で、皆さんと膝を突き合わせて会話する中で、自分の仕事は人が生きていくために必要なことだったんだと、初めて気づかされました。どんな状況に置かれても、人は非日常の物語を必要としているんですね」

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