渋谷「三井住友銀行+スタバ」は異空間だった アプリ会員は無料でソファやテーブルが利用可

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
渋谷
渋谷の目立つ場所にあるからか、平日昼間でもカフェは満席だった(編集部撮影)

「Olive LOUNGEもこれと同じ考え方で開設しました。銀行に用事がない人も気軽に立ち寄ってもらって、銀行のサービスに触れていただきたい。そうすればもっとお客様の役に立てることがたくさんあると思います」(泉氏)

銀行のスペースを顧客が日常的に使う

例えば、スターバックスでくつろいでいる人が銀行を目にして資産運用の相談をしたいと思ったり、SHARE LOUNGEで働く人が空き時間を活用して住宅ローンの相談に訪れることもあるだろう。銀行が他のテナントと共存したオープンなスペースになることで、顧客ニーズに応えられる機会も増え、親和性は高いと判断したという。

入り口は2つあり、こちらはスタバのカウンターに近いほう(筆者撮影)

「今後、従来型の銀行だけの大型店舗は不要だと思います。中身を変えていかなくてはいけない」(泉氏)。その方法のひとつがストアで、銀行が商業施設に入っていくこと。もうひとつが銀行のスペースを顧客が日常的に使う場所に変えていくこと。後者のカタチがOlive LOUNGEということだ。

旧渋谷支店と対比すると、銀行窓口を利用する顧客の数は2倍に。Olive LOUNGEのホームページはオープンして約2カ月で約15万人の人が閲覧していると言う。これによってOliveを検討したり、実際に申し込んだ顧客もいるだろう。宣伝効果という意味でも大きな影響力がある。

次のOlive LOUNGEは、東京都渋谷区の下高井戸支店を改装し、2024年10月にオープン予定。駅前の立地が良い場所にある従来型店舗を、今後、Olive LOUNGEとして展開していく。

綿谷 禎子 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

わたたに さちこ / Sachiko Watatani

情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事