渋谷「三井住友銀行+スタバ」は異空間だった アプリ会員は無料でソファやテーブルが利用可

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三井住友銀行
「Olive」会員が無料で利用できる地下1階のソファや個室。個室は共用利用のため、ドアを開け放して利用するルール(画像:三井住友銀行)
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貸金庫として使われていたスペースも利用できる(画像:三井住友銀行)

アプリ上で銀行口座、カード決済、ファイナンス、オンライン証券、オンライン保険などの機能が利用可能。発行される1枚のカードにはキャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイント払いなどさまざまな決済方法を搭載し、アプリで自由に切り替えできるのが特徴だ。

Olive LOUNGEは、このOliveをモチーフに、会員が特典を感じられるスペースとして開設された。地下1階の銀行スペースを無料で利用できることは前述したが、Olive LOUNGE渋谷店のスターバックスや、SHARE LOUNGEの支払いをOliveのアプリでタッチ決済することで、決済額の10%相当のVポイントが還元される特典も用意する。実質、スターバックスのドリンクを10%割引で飲めるようなものなので、お得さが感じられることだろう。

「Olive」を軸とした次世代型店舗の在り方

キャッシュレス決済が推進され、現金の取り扱いが少なくなっている中、Olive LOUNGEの取り組みは、これからの銀行の店舗の在り方として、1つの方向性を示したとも言える。その狙いについて三井住友銀行チャネル戦略部長の泉純氏は、「Olive LOUNGEは2つのチャネルを組み合わせたハイブリッド戦略の取り組み」だと言う。

泉純
三井住友銀行チャネル戦略部長の泉純氏(筆者撮影)

キャッシュレス決済の普及もあり、今ではインターネットやスマホアプリでの金融取引が進む。そのニーズへの対応としてSMBCグループ(三井住友フィナンシャルグループ)ではOliveを提供。とはいえ、すべての顧客ニーズがアプリ上で解決できるわけではなく、迷った時や困った時などは専門家に相談したいというニーズはなくならない。

そのため店舗は必要なのだが、「従来型の300坪、400坪という大きな店舗は見直す価値があると思い、今回、Olive LOUNGEの取り組みを行いました」(泉氏)

SMBCグループでは顧客の生活動線の中に銀行が入り込むリテール向けの新型店舗「ストア」を、イオンモールやららぽーとなどのショッピングモール内に展開。16時以降の時間や土日などもオンラインや特別スタッフなどの対応で営業し、顧客との接点を拡大する取り組みを行う。現在、関東と関西を中心に、39店舗を出店。2025年度までに三井住友銀行全400店舗の6割にあたる250店舗超をストアに転換する考えだ。

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