映画監督上田慎一郎が語るクリエーティブの未来 「"意味不明な行動"なら人間はAIに負けない」

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ーークリエーターが予定調和でない作品を作るために大切なことは何でしょうか?

「予定調和を知ること」だと思います。型を知っていなければそれを破ることはできませんから。

AIに出せない価値を出そうと思ったら、まずは型を学び、それを破壊し裏切ることによって、いかに視聴者に喜んでもらうかを考えられるようになるといいと思います。

ーー最後に改めて聞かせてください。クリエーターとして、上田監督はAIの進歩を怖いとは感じませんか?

感じません。映画監督の仕事とAIにできることは完全なるイコールではありませんから。

それに、もしAIがゼロから全てを作り上げた映画があったとして、観たいと思いますか? 最初は興味を持つかもしれませんが、繰り返し観るでしょうか。 2作目、3作目と続いたらどうでしょうか。

例えば将棋だって、優れたAI同士の対局よりも、人間たちの名人戦の方を見たいと思いますよね。まだ多くの人は、人間が生み出すものを見たいはずなんです。

将来、人間のAIに対するアレルギーが解消されたときはどうなるか分かりません。それでも僕は、テクノロジーと共存することでもたらされる明るい未来を信じ続けたいなと思います。

作品紹介

『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』11月、新宿ピカデリーほか全国公開

上田 慎一郎監督による最新作『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』が、11月新宿ピカデリーほか全国公開されることが決定!

上田監督が『カメラを止めるな!』公開前から動いていた渾身のプロジェクト。ソ・イングク、 スヨン、 マ・ドンソクの豪華共演で日本でも話題を呼んだ韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』を原作に、上田監督がオリジナリティーを加え、豪華キャストと精鋭スタッフが集結し実現した企画だ。

【あらすじ】
税務署に務めるマジメな公務員・熊沢二郎(内野聖陽)。ある日、熊沢は天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)が企てた巧妙な詐欺に引っかかり、大金をだまし取られてしまう。親友の刑事の助けで氷室を突きとめた熊沢だったが、観念した氷室から「おじさんが追ってる権力者を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」と持ちかけられる。犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢だったが、自らが抱える”ある復讐”のためにも氷室と手を組むことを決意。タッグを組んだ2人はクセ者ぞろいのアウトロー達を集め、詐欺師集団《アングリースクワッド》を結成。壮大な税金徴収ミッションに挑むーー。
監督:上田慎一郎
出演:内野聖陽 岡田将生
配給:NAKACHIKA PICTURES
■公式サイト:https://angrysquad.jp/
■X:@angrysquad2024
©2024アングリースクワッド製作委員会

取材・文/一本麻衣 撮影/桑原美樹 編集/秋元 祐香里(編集部)

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