日本版「ゴット・タレント」第2の安村の発掘なるか 有名オーディション番組の日本版が世界に挑戦

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ゴッドタレント
審査員を務めたのは山田孝之、広瀬アリス、浜田雅功、GACKT(左から)【(C)Japan's Got Talent】

今年2月、ABEMAで世界的オーディション番組の日本版『Japan’s Got Talent(ジャパンズ・ゴット・タレント)』が配信された。

『Got Talent』は、スーザン・ボイルといったスターを輩出したことでも知られ、 現在までに本家イギリスをはじめ、アメリカ、フランス、韓国など世界72カ国で各国のオリジナル版が展開。全世界で10億人以上の視聴者を持つ世界ナンバーワンのオーディション番組だ。

満を持してここ日本でもコンテンツ化されたわけだが、その成り立ちが興味深い。Syco EntertainmentとFremantleが共同所有する番組フォーマットを吉本興業が獲得し、地上波放送ではなくABEMAで配信されたのだ。どのような狙いがあったのか――。両者に話を聞いた。

ゴッドタレント
決勝に進出したCJDA。1番下は10歳の小学3年生、1番上は18歳の高校3年生で構成されるダンスクルー【(C)Japan's Got Talent】

「吉本興業としては、昔からオーディションコンテンツを重要視しているという背景があります。世界で最も有名と言ってもいいフォーマットを日本に持ち込むことは、我々としても念願でした」

そう話すのは、タレントマネジメントや番組・デジタルコンテンツの制作全般を担当する吉本興業・執行役員の神夏磯(かみがそ)秀さん。吉本興業は、古くは『ASAYAN』、最近では『PRODUCE 101 JAPAN』の企画・制作を担うなど、オーディションコンテンツに一日の長がある。

「新しい人材を生み出すという意味では、オーディションコンテンツは、『M-1グランプリ』や『キングオブコント』と同じ類だと思っています」(神夏磯さん)

では、どうして地上波ではなく、ABEMAを選んだのだろうか?

「『Got Talent』は、いわゆる“バイブル”と呼ばれる制作用のフォーマットがあります。日本版でも同様に再現するとなると、相当の予算がかかってしまう。また、ABEMAさんは国産のプラットフォームで、我々も日本のプロダクション。日本から新しいスターを輩出すると考えたとき、世界に発信するメッセージとして、オール国産での体制にこだわってみたかったというのはあります」(神夏磯さん)

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