「大御所芸人の番組降板」が相次いでいる事情 上沼恵美子、立川志の輔の人気番組も終了

拡大
縮小
大御所芸人の番組終了が相次ぐ理由とは?(写真:ソライロ / PIXTA)

芸能界は過酷な競争社会であり、その競争は年々激しさを増している。その原因は、テレビタレントを志す人の数に対して、地上波テレビの中に存在する椅子の数は限られているからだ。

特に芸人は数が多いし、活躍している世代の幅が広い。何十年も前からテレビに出ているような人が、いまだに現役でテレビの世界の中心に座っている。それをはねのけて、新しい世代の芸人が出てくるのは容易なことではない。

だが、そんなお笑い界の構図にも徐々に変化が現れている。最近、「大御所」と呼ばれるような60代以上の大物芸人が、次々に長年続いたテレビ番組を降板しているのだ。

相次ぐ「大御所芸人の番組」の終了

たとえば、ビートたけしの『新・情報7daysニュースキャスター』降板、桂文枝の『新婚さんいらっしゃい!』降板、上沼恵美子の『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』終了、立川志の輔の『ためしてガッテン!』終了などである。このような例はほかにも相次いでいる。

なぜ、今になって、大御所芸人が次々に降板したり、番組が打ち切られたりしているのか。そこにはいくつかの理由がある。

まず、テレビ局側の視点で考えてみると、理由は明白だ。もともとテレビのギャラにはタレントごとに相場が決まっていて、キャリアが長い人ほど出演料が高いというのが一般的だった。そして、一度上がったギャラの相場は基本的には下がることはない。

だから、大御所芸人は常にリストラの危機にさらされている。高額のギャラに見合う結果が出せなければ、すぐに見切りをつけられてもおかしくない。

もちろん、そういう芸人の出る番組は人気がある場合が多いし、長寿番組であれば習慣的に見ている固定客もたくさんいる。だからこそ、彼らは長く番組を続けることができた。

だが、ここへ来て、テレビ業界にも構造的な変化があった。視聴率の指標として「コア視聴率」と呼ばれるだいたい13〜49歳ぐらいの世代の視聴率が重視されるようになってきた。その世代のほうが広告効果が高いとされているからだ。

次ページ象徴的だった「NHK紅白歌合戦」の若返り→過去最低視聴
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
【田内学×白川尚史】借金は悪いもの?金融の本質を突く教育とは
【田内学×白川尚史】借金は悪いもの?金融の本質を突く教育とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT