日本版「ゴット・タレント」第2の安村の発掘なるか 有名オーディション番組の日本版が世界に挑戦

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SNSやYouTubeなどメディアが多様化したことで、誰でも簡単に自身を表現することがたやすくなり、人気者になれる間口は広がった。だからこそ、こうしたオーディションコンテンツが他と一線画すために、谷口さんは「出場者が活躍できるところまで一緒に伴走していければ」と語る。神夏磯さんも、「出場したパフォーマーたちを集めて、イベント展開をするなど、いろいろなことが考えられると思います」と同調する。

「大きなうねりにしていくというのは、SNSが発達してもメディアがやらなければいけないことの一つ」(谷口さん)

次回の開催は未定だ。だが、両者は「継続的に続けていきたい」と口を揃える。

「優勝者がこれからどういうストーリーを歩んでいくのか。その姿を見て、自分たちもやってみようと思う人はたくさんいると思います」(谷口さん)

「出場者のレベルは、参加人口が増えれば増えるほど上がっていきます。現在、日本の漫才のレベルはものすごく高いわけですが、それは『M-1グランプリ』が定着したからこそです。『M-1グランプリ』がなければ、ここまで日本の漫才のレベルは上がっていなかった。同様に、『Japan’s Got Talent』を継続することで、日本のパフォーマーのレベルは底上げされていくと思っています」(神夏磯さん)

「映像作家・映画監督の山田智和さんに、『Japan's Got Talentは、まだ世の中に発見されていない――、そういう中でも好きという気持ちだけでパフォーマンスを続けている表現者に光を当てた』と言われ、とても嬉しかったです。まだ日本には知られていないだけで、ものすごい才能を秘めている人たちがいる。そういう方に光を当てられる、夢のある装置にしたいですね」(谷口さん)

先日、とにかく明るい安村さんが、『Britain's Got Talent』で大ウケしたばかり。『Japan’s Got Talent』発のスターが、日本を、世界を席巻する日は、そう遠くないかもしれない。

我妻 弘崇 フリーライター

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あづま ひろたか / Hirotaka Aduma

1980年北海道帯広市生まれ。東京都目黒区で育つ。日本大学文理学部国文学科在学中に、東京NSC5期生として芸人活動を開始する。2年間の芸人活動ののち大学を中退し、いくつかの編集プロダクションを経てフリーライターとなる。現在は、雑誌・WEB媒体等で幅広い執筆活動を展開している。著書に『お金のミライは僕たちが決める』『週末バックパッカー ビジネス力を鍛える弾丸海外旅行のすすめ』(ともに星海社)など。

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