四季報を配ると、なぜ日本のGDPが上がるのか 若手ベンチャーキャピタリストの確信とは?

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「四季報配り」の輪が広がりつつある(撮影:編集部)

志高い方の周りには志高い若者がいるはずだと考えているからです。関西の知り合いや、九州の知り合いにも20冊ずつぐらい送り、各地で四季報にまつわるイベントをしてもらっています。Xを見ると、そうしたイベントの模様を確認できますが、けっこう盛り上がっていることがわかると思います。

上場企業を知ることは楽しい

ーーそれも、これも日本のGDPを上げるためですか。

日本のGDPを上げるというと、少し大袈裟に聞こえてしまうかもしれませんが、下がるよりは上がったほうが幸せだと思うんですよね。でも正直これは長期的な話なので、ずっと考え続けるにはずいぶん重たい話だとも思っています。

でも一方で、上場企業に関する知識が増えること自体も楽しいんですよ。街中を歩いているときに、四季報で見たことのある会社の広告を見るなんてことは日常茶飯事ですし、少し汚めのビルを覗いてみると、キラキラな事業を手がける上場企業が入っていたりしてその堅実さに惚れ込んだりすることもあります。

飲み会のネタになるような面白い話も、四季報や適時開示を見ていると見つかります。なのでGDPを引き上げる目標を脇に置いたとしても、かなり有意義なことだと思っています。

どちらの思いも持ちながら、これからも日々四季報を配っていこうと思っています。

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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