東京海上でも出向者が契約情報を「漏洩」の疑い 損保ジャパンに続き、「業界問題」の様相強まる

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十六銀行の親密代理店における事例では、損保ジャパンからの出向者も、同じように他社の契約情報を損保ジャパンに漏洩していた疑いがある。損保ジャパンと東京海上の2社が、互いに相手の契約情報を出向元に漏洩していたようだ。

両社とも、情報漏洩の目的が、自社への契約乗り換えなのか、あるいは単に代理店における自社の契約シェアの確認なのか、目下調査しているとみられる。

神奈川の自動車ディーラーでも情報漏洩の疑い

さらに損保ジャパンでは、神奈川県の大手自動車ディーラーであるウエインズトヨタ神奈川においても、出向者を通じて契約情報を漏洩した疑いが出ている。

銀行系代理店だけでなく、ディーラーでも情報漏洩の疑いが浮上したことで、ほかの大手損保にも同様の事例がないのか、業界を挙げた徹底した調査が求められそうだ。

中村 正毅 東洋経済 記者

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なかむら まさき / Masaki Nakamura

これまで雑貨メーカー、ネット通販、ネット広告、自動車部品、地銀、第二地銀、協同組織金融機関、メガバンク、政府系金融機関、財務省、総務省、民生電機、生命保険、損害保険などを取材してきた。趣味はマラソンと読書。

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