第一生命の代理店出向者が契約者情報を漏洩 大手損保による情報漏洩問題と同じ構図

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第一生命から保険代理店に出向している社員が他社の契約情報を漏洩していた(編集部撮影)

第一生命保険から東証グロース上場の保険代理店アイリックコーポレーションに出向している社員が、競合他社の契約者情報を第一生命グループのネオファースト生命保険に漏洩していたことが分かった。

漏洩した情報は計50社の契約者名など

複数の関係者によると、漏洩した情報は生損保49社と少額短期保険業者1社の計50社の契約者名や証券番号などで、少なくとも2018年以降の複数の出向者が漏洩に関与。第一生命からの出向者は漏洩について「契約シェアの確認のため」などと説明しているという。

第一生命グループのネオファースト生命に、競合他社の契約者情報が漏洩していた(編集部撮影)

出向者による情報漏洩問題をめぐっては、損害保険大手の損害保険ジャパンや東京海上日動火災保険で、保険代理店などへの出向者が出向元に契約者情報を漏洩。事態を重く見た金融庁が、大手損保4社に対して保険業法と個人情報保護法に基づく報告徴求命令を7月22日に出している。

大手生保でも同様の情報漏洩が発覚したことで、生命保険業界にも今後報告徴求命令が出される可能性がある。

中村 正毅 東洋経済 記者

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なかむら まさき / Masaki Nakamura

これまで雑貨メーカー、ネット通販、ネット広告、自動車部品、地銀、第二地銀、協同組織金融機関、メガバンク、政府系金融機関、財務省、総務省、民生電機、生命保険、損害保険などを取材してきた。趣味はマラソンと読書。

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