さらに、「『わかった』は?」と言われて、子どもは「わかった」と言っていますが、言いなさいと言われたから「わかった」と言っただけで、内容はまったく理解していないからです。
予想通り、また5分ぐらいして、ママの服で手を拭いて、今度はママはキレていました。
そのときの子どもの表情を見たら、なにやら楽しそうに笑みを浮かべています。つまり、子どもは、そのやりとりやママの反応が楽しくて”遊んでいる”のです。
ほんのちょっとしたことで子どもは変わる
では、このようなときママはどういえば、子どもはやめたでしょうか?
はじめの段階で、「手を拭くときはこれで拭いてね」と言って、お手拭きをただ渡せばよかっただけです。
すると、子どもはそれで手を拭きます。これは、走っている子どもに「走らないの!」と言っても、いったん止まったうえで、また走り出すことと同じ原理です。
強い口調で「止まれ!」と言われたので、驚いていったん止まりますが、その後どうすればいいのかわからないので、また走ります。
こういうときは、「ゆっくり歩こうね」と言えば解決するのに、「止まれ!」と言っているので、ある意味子どもは言われた通りいったんは止まっただけなのです。
ほんのちょっとしたことで子どもは変わるのですが、たいていは親側が方法を知らないので、そのときの感情の趣くまま対応し、「聞き分けのない子」「育てづらい子」「頑固」「癇癪持ち」と子どもに問題があるかのような判定をしてしまっていることもあります。
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