電車内に3年生と1年生と思われる年齢の子とパパ、ママの4人が座っていました。子どもは退屈して少々はしゃぎ出しました。しかし、別に周囲には何の迷惑でもない状況でしたが、ママは「しー、静かにしなさい!」と指示や命令して落ち着かせようとしていましたが、子どもたちは一向に変化なく、相変わらずです。さらに、「静かにしないと変な目で見られるよ!」と脅迫構文を使ったり、「うるさくすると周りに迷惑でしょ!」と説得構文を使ってもいましたが、子どもたちは逆にテンションが上っているようで効果はまったくありません。親の言葉は子どもには一切届いていません。
ところが、途中でママが対応をスイッチングしたのです。これまでの指示、命令、脅迫、説得から、雑談と笑顔モードに入ったのです。
すると子どもたちは静まり、楽しそうにママと話をしています。どう見ても温かい雰囲気の家族という様子です。数分前の様相とは180度変わっています。
「雑談と笑顔」が子どもの自主性を引き出す
以上、2つのエピソードから、何を感じられたでしょうか。
親の声が子どもに届いていない最大の理由は、「怒っている」からです。怒るに類することとして、叱る、イライラしながら話すことも同じです。これらの状態で子どもに話すと、子どもは親の感情のみを受け取り、話の内容は受け取らない可能性が高いのです。だから伝わらないのです。何度言っても言うことを聞かないのであれば、親の言い方に問題があるのではないかと疑ってみることも一つの方法です。
筆者が相談を受けるたびにお伝えしていることがあります。それは2つ目のエピソードにあったように、「雑談」です。雑談をしているときは相手に対して負の感情が出にくいものです。そしてテーマも緊張するテーマではありません。勉強や生活習慣の話になると親の感情が出てきます。しかし、それ以外のトピックであれば、平和的な会話ができます。さらに、そこに、笑顔が入ると最強です。
「雑談と笑顔は最強」
これが今、山崎さんにお勧めしたいことです。子どもとの雑談を増やし、できればそれを楽しそうに話をしてみると、子どもは変わっていきます。すると、親がやってほしいことを子どもが自主的にやりだす現象が起こり、親が驚くという報告はこれまでいくつももらっています。この夏、ぜひ試してみてください。
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