強い精神力に必要不可欠な「心のコントロール法」 「自分の感情を客観視できるか」が重要ポイント

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「ここでイライラして相手に感情をぶつけても、後悔するだけだからやめておこう」

「悩んでクヨクヨしているけど、結局時が経てば何をそんなに悩んでいたんだろうって思うんだよな。いつもこんな気持ちになったことをあとで後悔するのだから、悩むだけ無駄だ」

「今は緊張しているけど、あとから振り返ればこの緊張感も結局大したことないんだよな。やらなければ絶対に後悔するから、どれだけ緊張してもこれだけはやってしまおう」

「後悔先に立たず」ということわざがありますが、「本当の自分」を強く意識することで「後悔を先に立たせる」ことができるようになるのです。

客観的に捉えることができるか

もちろん、こうした気持ち自体は、特に心のコントロール力を鍛えなくても、日常生活でふと頭に浮かぶことはあると思います。

例えば頭に血が上ってカーッとなっている時でも「ここでイライラしても仕方がない」と考える自分はどこかにいるはずです。

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しかし、結局「わかっちゃいるけどやめられない(できない)」になってはいないでしょうか。

普通は、時間の経過とともに「本当の自分」が現れ、感情に振り回された過去の自分を後悔します(こうやって書いていると、心と格闘して悶絶していた過去の自分が明瞭に頭に浮かんできます。これを克服したいと本当に強く思ったものです)。

こうした感情を克服するポイントはやはり、感情で心が高ぶっている最中でも「本当の自分」を強く意識できるかどうかです。

意識できれば「わかっているからやめられる(できる)」ようになります。

後悔している未来の自分を明確に、臨場感をもって認識しているから、今この時に「後悔を先に立たせる」ことができるのです。

小川 清史 元陸将/元陸上自衛隊西部方面総監

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おがわ きよし / Kiyoshi Ogawa

昭和35年生まれ。徳島県出身。防衛大学校第26期生、土木工学専攻・陸上自衛隊幹部学校、第36期指揮幕僚課程。米陸軍歩兵学校および指揮幕僚大学留学。主要職歴(自衛隊)レンジャー教官歴4年間、内 主任教官歴3年間。第8普通科連隊長兼米子駐屯地司令、自衛隊東京地方協力本部長、陸上幕僚監部装備部長、第6師団長、陸上自衛隊幹部学校長、西部方面総監(最終補職)。退職時の階級は「陸将」。現在、一般社団法人救国シンクタンク 客員研究員。全国防衛協会連合会 常任理事。

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