男子バスケ「チーム力を高めるためにしてきた事」 五輪出場に貢献した日本代表が語る「ビジョン」

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数字には出てこないところでも、チームに貢献できることが多いのが、バスケットの魅力でもあります。これも一般的なビジネスマンのチームにも必要なことではないでしょうか。

一方、チームとして「数字やデータを追い求める」ことは悪いことではありません。

数字の目標は「勝利の確率」を高める

日本代表でトムコーチが「アナリティック・バスケットボール」を標榜しているのは有名です。

スリーポイントシュートを多用するため、スリーとツーポイントの割合をフィフティーフィフティーにすること、スリーポイントの確率を40%に近づけること、30本から35本以上のスリーポイントを打つことなどが、数ある中の目処の数字となっていますが、こうした「目標」はチームが勝つ確率を高めるためのものです。

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一度コートに出て試合に入ってしまうと、基本的には相手の動きなどを読み、瞬時に判断しながら、オフェンスならばドライブをしかけたり、スリーポイントを打ったりするので、常にそういったアナリティックな数字を考えながらプレーをしているわけではないものの、頭の片隅に目安としてそういった数値目標があると、チームとしてやるべきことを選手たち全員が共通意識として持つことができます。

トムコーチも、こういったアナリティックな数値目標やチームで守るべきルールなどはありながら、その中において選手個々がそれぞれの良さを生かしながら自由にプレーをするのを尊重してくれていますし、だからこそチームとしての成果が出ているのだと思います。

ジョシュ ホーキンソン バスケットボール男子日本代表 サンロッカーズ渋谷

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じょしゅ ほーきんそん / Joshua Hawkinson

1995年生まれ。アメリカ・シアトル出身。元プロバスケットボール選手の両親を持つ。高校時代は野球でも頭角を現し、150kmのストレートを武器にした速球派投手として活躍。ワシントン州立大学進学後はバスケに専念するが、NBAドラフトでは惜しくも指名漏れという結果に終わる。2017年夏、当時B2だったファイティングイーグルス名古屋でBリーグのキャリアをスタート。2020年からB1の信州ブレイブウォリアーズ、2023年からサンロッカーズ渋谷に所属し、同年に日本国籍を取得。同年のワールドカップでは獅子奮迅の活躍を見せる。日本名は名字の「Hawk(鷹)inson」から「鷹大(たかひろ)」とし、ファンからは「鷹ちゃん」の愛称で親しまれている。

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