でも、それによって子どもが勉強が嫌いになったり苦手になったり、自分は頭が悪いと思い込んでしまったりすれば、志望校合格といった本来の目的が遠のいてしまうわけです。
また仮に志望校に合格したとしても、その受験によって子どもが燃え尽き症候群になって勉強する意欲を失えば、その後は中学や高校で落ちこぼれてしまったり、大事な大学受験で失敗したりすることもあります。
これでは本末転倒です。大学合格という本来の目的を叶えたいのであれば、中学受験だけが戦術ではありません。中学受験はせずに小学校高学年から英語に力を入れておく道もあるし、中学での数学を先取りしておいて高校受験に力を入れるという道もあります。
受験をするのであれば、もちろん結果は出したほうがいいけれども、名門中学に入れなかったら人生が終わるなどということはありませんし、たとえ名門中学に合格しなかったとしても、大学受験で志望校に受かればいいわけです。
要は、別のやり方で勝てる方法を見つければいいということです。
目的や本質を見失わないことが大事
このように、「かくあるべし」「〜すべき」にこだわりすぎていると、本来の目的よりプロセスや過程に目を奪われてしまうことがあります。
組織で働くときにも、社内ルールや形式、上司の評価や機嫌などに縛られすぎて、本来の目的が見えなくなってしまうことがあります。
「かくあるべし思考」にとらわれていると手段と目的が混同してしまうことがあるのです。
40代、50代のベテランこそ、組織に潜む「かくあるべし」から脱却して、目的や本質を見失わないことが大事です。
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