「うつ防止」脳科学的にお勧めの「テレビの見方」 見ているだけだと「脳の老化促進マシーン」に

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テレビを見る女性
テレビだけに限りませんが、情報の刷り込みには注意したいものです(写真:GARAGE38 / PIXTA)
50代前後はだれもがメンタルの不調を覚えやすい時期。まさか自分が、と思っていた人でも「うつ病」になってしまう可能性はあります。そのような時期をどう過ごせばいいのか。精神科医・和田秀樹氏の著書『50代うつよけレッスン』から一部を抜粋し、ヒントを探っています。本記事ではテレビの視聴方法について取り上げます。

ワイドショーは脳の「老化促進マシーン」

「うつになりやすい思考」に陥らないように、普段から自分の言動を振り返るくせをつけたほうがいいのですが、テレビの視聴にもちょっとした注意が必要です。

一部には良質なドラマや教養番組もありますが、少なくともワイドショーは視聴者の不適応思考を助長し、不安を強くします。

ワイドショーでは事件や出来事をセンセーショナルに取り上げることが多くなりますし、意見を述べるコメンテーターたちの持ち時間は限られているため、議論が深められることはなく、単純で一方的な発言ばかりになりがちです。

たとえば、高齢ドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えて暴走事故を起こしたようなとき、ワイドショーでは一斉に「高齢者は免許を返納すべきだ」と責める論調になりますが、実際には高齢者の起こす事故がもっとも多いというのは間違いです。

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