週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

子どもの「やばい」「えぐい」の多用で失われるもの 「言い換える力」強化のため親にできることとは

6分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES

言葉の引き出しがたくさんあると、ものごとを正確に伝えられますし、思考を深めることもできます。それは、気持ちの安定にもつながります。

自分の意見や感情を適切な言葉で伝えられないのは、大きなストレスです。なんだか苦しい・なんとなくモヤモヤしているけれど、それを言い表す言葉が見つからない。「やばい」では伝えきれない思いが積み重なっていくのは、心の負担です。

私自身は子どものころからたくさんの言葉にふれてきて、あまりそういうストレスを感じることがありませんでした。伝えたいことを正しく伝えられれば気持ちが晴れ晴れするし、人に誤解されることも少ない。結果的に信頼されることが多くなり、成長過程の私の自信になってくれたように思います。

語彙力は自己肯定感を高めるうえに、大人になってもずっと使える強い武器なのです。

語彙力アップのために読書習慣をつける

では、子どもの語彙力を高めるために、親としてできることは何でしょうか。

ひとつは、やはり本を読む環境を整えてあげてほしいということです。日常会話で使う言葉が500ぐらいですむとしたら、本には5万語ぐらいの言葉があります。本を読まないと手に入らない言葉が、たくさんあるのです。

本を読む習慣をつけるには、子どもに「本はおもしろい!」と思わせることです。親はつい、名作とされる著名な作品を読ませたくなりますが、子どもがワクワクしなければ読書の意味はありません。

極端なことを言えば、入り口はマンガでもいいのです。複雑なストーリーや、人の心の機微にふれるようなマンガはたくさんあります。まずはそういうものからトライして、徐々に文字の本にも親しんでいけるといいと思います。

また、愉快なもの、魔法もの、冒険ものなど、子どもたちに人気のある作品、子ども時代にしか楽しめない作品もぜひ読んでほしい。小学生向けの本は小学生を楽しませるように書かれています。そういう作品を通じて、ワクワク体験をさせてあげてほしいと思います。

次ページが続きます:
【誤解されることが減り、自己肯定感が高まる】

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象