弁当にも最適、冷めても美味「鶏の照り焼き」作る技 初心者でも簡単!きれいな焼き色、なかはジューシー

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調味料を加えていきます。鶏肉を焼くときは皮と身という性質の異なる2つの素材を焼く気持ちで調理するとうまくいきます。

肉の表面には香ばしい焼き色がつき、内側は加熱しすぎずジューシーな状態が理想。そのためには高温と低温という2つの温度を使い分ける必要があります。この調理法では皮目を油脂で焼き、身側は水分を介在させることで約100℃で加熱することで、温度をコントロールしています。

調味料を加えた鶏もも肉
まず酒を加えてフライパンの温度を下げてから残りの調味料を加えるのがベター

調味液をスプーンでかけながら加熱を続けます。加熱スタートから終了までの目安は8〜9分。これで鶏肉にはしっかりと火が通りますが、スプーンで軽く押して鶏肉に弾力がない場合は蓋をして1分ほど加熱するといいでしょう。

煮汁をかけたもも肉
スプーンでかけることで煮汁の煮詰まり具合がわかります

調味液をしっかりと煮詰める(=中火で加熱)と濃い味付けに、あまり煮詰めずに仕上げる(=弱火で加熱)と薄い味付けになるので、火加減で味加減を調整できます。

お弁当に入れる場合は、冷めてから切るのがおすすめ

取り出して、包丁で一口大に切ります。まず半分に切って火が通っているか、確認してください。もしも、中が赤ければフライパンに戻し、3分ほど休ませれば火がとおるはずです。お弁当に入れる場合はもう少し薄いほうが食べやすいですが、その場合は冷めてからのほうが上手に切れます。

焼き上がった鶏もも肉
ここでも火の通り具合は確認できます

肉を切ったときにでた肉汁をフライパンに戻してタレの味を整えるといいでしょう。

タレの味
焼いた肉を切る専用のまな板があると便利です

器に盛り付け、タレをかけます。アクセントに粉山椒を振りましたが、七味唐辛子などもよくあいますし、黒こしょうなどでもおいしいです。炊きたての御飯とみそ汁、お漬物があればごちそうになります。

完成品
柚子ごしょうや辛子などを添えるとさらにいいでしょう
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樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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