「睡眠の質が悪い人」脳が発するSOSの2つの兆候 自称「ショートスリーパー」ほど注意が必要

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そのほかに、日中の運動量が少なかったり、就寝前の水分の摂りすぎが影響していたりすることもあります。

タイプ③朝すっきり起きられない、朝からどんよりした気分

目が覚めてもなかなか眠気が取れず、ぼんやりした状態が続くことを「睡眠惰性」といいます。これは、最初の4時間でしっかり深睡眠がとれなかったことが原因です。

寝る直前までスマホやパソコンの光を浴びて交感神経を刺激していると、すぐ深い眠りに入れません。すると全体的に眠りが浅くなり、脳は朝になっても深い眠りを求めるので、すっきり起きられなくなってしまうのです。

「睡眠の質」の低下が大病を招くことも

深睡眠は、体と脳の回復タイムです。

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とくに、脳の疲労物質は深睡眠でしか取り除くことができません。

筋肉の疲労物質は体を休ませれば取り除けますが、睡眠不足で疲労物質が脳にたまったままになると、集中力、判断力、論理的思考力、アイデア、そして意欲までもが減退してしまいます。

こうなると、仕事や家事に支障が出るだけでなく、がんや糖尿病、うつ病、認知症といった病気の発症にもつながりかねないので、注意が必要です。

健康の基本はまず睡眠から。それにはまず食事から改善することも有効です。

ぜひ生活習慣から、見直してみてください。

白濱 龍太郎 睡眠専門医

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しらはま りゅうたろう / Ryuutarou Shirahama

医学博士、産業医。医療法人RESM新東京・新横浜理事長。日本オリンピック委員会・医科学強化スタッフ、TOKYO2020選手用医師。日本睡眠学会評議員、総合診療専門医、社会医学系指導医。福井大学客員准教授。筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。

東京共済病院、東京医科歯科大学附属病院を経て、2013年に「RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」を開設。睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーなどの睡眠にまつわる病気を適切に診断するために、最新の医療機器を導入し、日本睡眠学会認定施設として専門医療を提供している。主な著書・監修書に『1万人を治療した睡眠の名医が教える 誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』『ぐっすり眠れる×最高の目覚め×最強のパフォーマンスが1冊で手に入る 熟眠法ベスト101』『ぐっすり眠る習慣』(以上、アスコム)、『こんなに怖い 図解 睡眠時無呼吸症候群』(日東書院本社)など多数。

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