「睡眠の質が悪い人」脳が発するSOSの2つの兆候 自称「ショートスリーパー」ほど注意が必要
イライラしたら相手を責める前に、まず睡眠が足りているかどうかを振り返ってみましょう。しっかり眠ればマイナス思考にストップをかけられるので、どういうケースであっても冷静な行動を取れるようになるはずです。
さらに、「私はショートスリーパーなんです」と言う人はよくいらっしゃいます。ショートスリーパーとは、4時間以下ほどの睡眠でも日中に眠気を感じることがなく、長期的にも心身に異常が見られない体質のことをいいます。
こういう人が存在することは事実なのですが、割合はとても稀です。「偉人や著名人はショートスリーパー」というのもあくまでイメージであり、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツや、アップルCEOのティム・クックは、いずれも7時間睡眠を習慣にしているといいます。
ところが、株式会社ブレインスリープの「睡眠偏差値Ⓡ」調査によると、「自分はショートスリーパーだ」と回答した人は約23%に上りました。対して日本の統計では、普段の睡眠時間が4時間未満の人は全体の約1%とされます。
つまり、ショートスリーパーだと思っている人のほとんどは、思い込みで無理を続けてしまっている可能性が高いということなのです。
真の問題は眠りの「質」が悪いこと
一方で、睡眠時間はそれなりに確保しているつもりなのに、日中、次のような状態になってしまうという人はいませんか?
・ランチのあとは必ず眠くなる
・電車で座ると居眠りをしてしまう
・コーヒーやエナジードリンク、ガムなどがないとシャキッとしない
・車の運転中、信号待ちで眠気に襲われる
これらは、睡眠時間ではなく睡眠の「質」が足りていないのが原因です。
充分な睡眠には時間のほかに質も大切な要素となりますが、その質を決めるのは「深さ」です。
人は眠っている間、「レム睡眠」という浅い眠りと、「ノンレム睡眠」という深い眠りを周期的に繰り返しています。そして、ノンレム睡眠のなかでも、もっとも深いものを「深睡眠(しんすいみん)」といいます。その深睡眠をしっかりとれるかどうかで、睡眠の質が決まるのです。
基準としては、深睡眠がひと晩で2回以上あり(通常は最初の4時間以内に発生します)、かつ長めの時間がとれていれば、睡眠の質はよいといえます。
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