「社交的なネコ」「人見知りネコ」の違いがでるワケ 専門家に聞く「ネコとの仲を深める方法」

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自らも3匹のネコを飼っているヴィターレは、オレゴン州立大学の人間・動物相互作用研究室の所長、モニーク・ユーデルと頻繁に共同研究を行っている。ヴィターレはニューヨーク・タイムズのインタビューで、彼らの研究内容や、ネコの認知に関して彼女が夢見ている研究について話した。

以下は、それを編集・要約したものだ。

――人々がネコについて誤解しがちなことは?

最も大きな誤解は、「ネコは社交的な生き物ではない」とか、「社会的な交流はネコにとって重要ではない」というものだ。実際には、ネコの社会的行動は非常に柔軟で、そのネコの性格やそれぞれの経験によって大きく異なる。

ネコが人間に対して健全な社会的行動を発達させるには、カギとなる時期に人間との関わりを経験する必要がある。とくに子ネコの頃に一度も人間と接触したことがないネコは、人間が自分にとってプラスをもたらす存在になり得るということを学んでいないため、成長しても人間を恐れるようになる。

適切な経験が与えられれば、飼いネコは飼い主との間に確かな絆を形成できる。その絆は強く、時間とともに安定したものになり得ることを私たちは知っている。

ネコもイヌと同様にしつけられる

――あなたは子ネコのトレーニングクラスで教えているが、どのような内容なのか?

イヌのクラスとよく似ていて、お座り、呼ばれたら来る、マットに行く、ハーネスとリードをつけて歩くといったものだ。最終クラスでは、人々が自分のネコと一緒に行いたいと考えている芸を教える。フープを飛び越えることを教えている人もいた。最も高度な行動は、湖に浮かべたカヤックに同乗し、座ってじっとしていることだったと思う。

これまでに50匹以上の子ネコ、その飼い主たちと一緒にクラスを進めてきた。生後3〜8カ月の子ネコたちがこの環境にやって来て、トレーニングと社会化を行ったが、喧嘩が起こることはなかった。状況を管理し、ネコの行動を観察していることが大きい。ネコがストレスの兆候を示し始めたときは、トレーニングをやめて、家に帰すときだ。

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