「社交的なネコ」「人見知りネコ」の違いがでるワケ 専門家に聞く「ネコとの仲を深める方法」

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ネコ
本当に大切なのは、ネコとの絆を探り、ネコが何を好むのか、一緒に何ができるのかを試してみることだ(写真:YOSHI /PIXTA)

過去20年間、多くの科学研究により、イヌは人間の出すシグナルに非常に敏感な、社会的認知能力が極めて高い生き物であることが何度も実証されてきた。

ところが、イヌの認知科学が盛んになる一方で、ネコの社会的スキルを調査しようとする研究者はほとんどいなかった。結局のところ、イヌは社会性の高いハイイロオオカミの子孫であり、人間社会の中で特定の役割を果たすよう意図的に改良されてきた。

これに対し、ネコは孤独を好むリビアヤマネコの子孫であり、適応・進化においても人間からイヌと同様の選択圧を受けることはなかった。ネコは非社交的で非協力的とみなされ、魅力的な研究対象とはならなかったのだ。

ネコの社会的スキルに関する研究が増加

それでも近年では、意欲的な一握りの研究者たちが、ネコの社会的スキルが過小評価されていたことを示唆する研究成果を小規模ながらも発表し始めており、この分野への関心が高まりつつある。

アメリカ・メイン州にあるユニティ環境大学の動物行動学者、クリスティン・ヴィターレは「毎年、目にする論文が増えている。私たちは、大きな遅れを取り戻す必要がある」と話す。

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