それよりも、子どもが困ったときは親が話を聞いてくれたり、一緒に考えたりしてくれるから心細くないと感じられるように接してみてください。
内向型は、自分が人と違うことを誇りに思う一方で、誰にもわかってもらえないと感じて悩んでしまうこともあります。
そういうときに言葉で「あなたの気持ちわかるよ」と言っても、うわすべりしてしまいます。
「うまくわかってあげられないかもしれないけど、あなたはとてもいい子だよ。大事に誇りに思っている。わたしは、いつもあなたの味方だよ」と、子どもを大切に思う気持ちを伝えてください。
他にも子どもの好きなおかずをつくる、おやつタイムを設けるなど、子どもがうれしいと感じることをするのもいい方法です。親が味方だと感じることは、子どもにとって何よりの支えになります。
子どもが不安を覚えるときは
一方、HSC型の子は、安心できる環境なら友だちづくりに困ることはありませんが、年齢や所属集団によって不安になるときがあります。
クラスの中にスクールカースト(生徒間で上下の序列)があるときや仲間はずれがあると、自分が意地悪されていなくても、萎縮して友だちづくりをあきらめてしまうかもしれません。
スクールカーストも仲間はずれも、思春期の子どもたちなりの秩序づくりで、いわば処世術です。いいことだとは言えませんが、子どもたちはいろいろなやり方で不安定な時期を乗り越えようとしています。
支配的な言動をとる子どもにも事情があること。また、意地悪をされた側には落ち度がないことを客観的にとらえられると、共感や許容はできなくても理解はできるようになります。すると、意地悪な雰囲気にのみ込まれるのではなく、精神的に周囲の環境から距離をとることができます。
この方法は簡単ではありませんが、自己理解、他者理解、対処法を考えることは、HSC型の子どもが逆風の環境下でもがんばれる力を育てます。
HSC型の子育てで親の負担が大きいときは、先生やスクールカウンセラー、信頼できるお友だちのお母さんなどに協力を依頼してみるのがおすすめです。
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