「発表が嫌」「友達が少ない」内向的な子にNGな言葉 「内向的な子」の自信を失わせるときもある

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まずは「雰囲気が悪いと誰だって自分の意見を言えなくなるよね」「自分が安心できる雰囲気のときに、またがんばればいいね」と伝えてあげましょう。

クラスで発表してほしいときの対応

そして、不安を感じる雰囲気の授業の過ごし方について、親子で考えてみてください。人は誰でも不安だと目の前のことが手につかなくなるものだというスタンスは崩さずに、「でも、それだけだと悔しいから、できることをやってみない?」と提案します。

先生の話をしっかり聞く、ノートはしっかりとるなど、子どもができることを一緒に考えてあげましょう。何かに集中することで、不安や緊張にのみ込まれずに過ごせる経験を重ねると、子どもは少しずつ不安をコントロールする力をつけていけます。

友だちが少ないと心配になるけれど…

友だちがいると学校生活が楽しくなりますが、友だちづくりはなかなか難しいものです。友だち関係は、どのように見守ってあげるといいでしょうか。まずはNGな接し方から見ていきます。

× 「消極的なところを直そうよ」

友だちが少ないのは子どもの消極性のせいだと感じて、直してほしいと言ってしまいがちです。でも、欠点を指摘されたからといって、すぐに直せるわけではありません。

消極性を指摘されると、「やっぱり自分はよくないんだ」「変えたいけど変えられない自分はダメだ」と自信をなくしてしまいます。

子ども自身が自分を変えたいという気持ちになって、努力する日は必ずやってきます。中学生以降の新学期などに決意することが多いですから、それまでは、おおらかな気持ちで見守ってあげてください。

× 「自分勝手だから、仲良くしてもらえないんだよ」

順番を守って遊べない、負けを認められない、気持ちのコントロールが難しいなど、自分の子どもの言動に課題があると、それが対人関係に影響しているのではないかと心配になるでしょう。

そんなときは、「あなたが悪いところを直さないとダメだよ」と言いたくなる気持ちもとてもわかります。

しかし、これは子どもの性格の問題ではなく、成長がまだ追いついていないことが原因になっている可能性が高いのです。

小学校低学年までは、子どもたちはお互いに自分勝手なふるまいをするものです。小学校3、4年生になると「自分が人にどう思われるか」がわかるようになるので、自分の気持ちをコントロールして相手に嫌われないふるまいをするようになります。

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