子どもがこの段階に達していないときに注意したり叱ったりしても、自分の言動を変えることはまだ難しいでしょう。子どもの自尊心を傷つけてしまうことがあるので伝え方に注意が必要です。
本人が自然にできるようになるまでは、子どもを叱らずに、相手の子の気持ちを説明しながら困った事実を共有して、理解をうながしてみてください。何よりも子どもの成長を待ってあげることが大切です。
友だち関係に介入するより大事なこと
内向型の子どもは、友だちをたくさんつくってにぎやかに過ごすより、気の合う友だちとお互いが好きなことをして心地よく過ごすことを好みます。友だちの人数は少なめですし、仲良くなるのに時間もかかります。
しかし、関係性を大切にできるので、クラス替えがあっても疎遠にならずに継続した関係を保つことができます。
内向型は自分のペースで友だちづくりをするので、基本的に心配しなくてもいいですが、子どもが困ったり悩んでいるときには相談にのってください。
たとえば、子どもが「新学期の友だちづくりのタイミングに出遅れてしまった」と困っていたら、「このあと仲良くなる子を見つけるチャンスはくるから、あせらなくて大丈夫」と伝えましょう。
友だちに話しかけたいけれど勇気がでないときは、「目が合ったら、ニコッとしてみる?」や「好きなものが同じだね、と言ってみる?」のようにヒントを伝えます。
ただ、大人が細かく友だちのつくり方を伝授しても、子どもの世界でうまくいくとは限りませんので、あまり入り込まないように注意しましょう。
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