悩むマンション購入、どの売り主から買えば得か? データから値上がり率が高い上位10社を算定

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この結果で平均を上回る売り主は10に限定される。ちなみに、一定のサンプル数がある売り主は21で、約半分が平均以上になる。マイナスとなった11の売り主は公にしにくいので、筆者の運営する無料会員制サイト「住まいサーフィン」でのみ開示することにする。

ランキングの1位、2位は三井・三菱の財閥系になる。立地に優れ、物件属性もタワーや総戸数の多い大規模物件が多い。新築時の販売手法は比較的おしとやかで、高い価格設定を売り切っていくスタイルではない。しかし、中古になったら、財閥系のネームバリューの安心感から買い手が付きやすい。ブランド力は売り主にとっての強みというより、購入した個人の売却時の強みとして働いている感がある。

3位は、建て替え案件が目立つ旭化成で、好立地の物件を比較的安価に実現しているように思われる。定期借地権物件同様に、土地を買わない新築分譲案件は狙い目であることは覚えておこう。4位東急不動産、6位東京建物、9位野村不動産とトップ2の5社がメジャー7としてこのトップ10に入っている。ちなみに、残る2社は住友不動産と大京になる。

大規模な物件はジョイントベンチャーが多い

このランキングは、売り主が単独の物件だけで算出している。それゆえ、売り主ごとのブランド名がついた物件だけが対象となっている。しかし、大規模な物件ほど、複数の売り主が並ぶ形になっていることが多い。これをJV(ジョイントベンチャー)という。

JVは無数の組み合わせがあるので、どこがいいとはいえず、物件ごとの結果となる。超過値上がり率が40%を超える物件は8つで、そのすべてが好立地・大規模・タワー物件となっている。

つまり、売り主の隠れ1位は実はJVなのだ。ということは、売り主よりも強い傾向を示すのは、立地・総戸数・建物階数だという現実である。

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