仕事できない人の口ぐせ「数字が苦手」を消す魔法 「謎解き」と思えば数字アレルギーは難なく解消
データ活用とは謎解きをすること。普段の仕事において謎解きを楽しんでほしい。そのようなメッセージを「数字が苦手」とおっしゃる人たちに届けると、彼らの反応はポジティブなものになります。次は、ある研修の参加者が残してくれたコメントです。
「深沢先生が提案してくれた“謎解き”というキーワードが良かったです」
仕事の定義を変えて、現場を変える
あらためて、言葉というものは恐ろしいものです。一方で、言葉というものはじつにおもしろいものです。言葉ひとつでネガティブだったものはポジティブに変わりますし、一瞬で呪いが解けてしまうような魔法にもなります。
今回ご紹介したような伝え方は部下指導や組織開発にも有効です。データ活用ができる人材を育成したい。データドリブンな仕事ができる組織に変えたい。そう願いながらそこに難しさを感じている管理職や人事担当者はたくさんいます。
しかし突破するためのヒントは意外に簡単なものかもしれません。まずは仕事の定義を変えることを訴求してみてください。普段の仕事においてデータ活用を強要するのではなく、自ら楽しめる謎解きのテーマを探させるのです。誰だって、目の前にある謎が解けたときは嬉しいものです。ぜひお試しください。
最後に、ひとつ補足をしておきます。私はこの記事において「数字、苦手なんです」とおっしゃるビジネスパーソンを否定しているわけではありません。そもそも、彼らは好んで苦手になってしまったわけではありません。これまでの人生のどこかで、数字を扱ったりする時間の中で、「不快感」を覚えてしまったのです。異論や反論があることを覚悟で申し上げれば、これは完全に教育従事者の責任です。
そういう意味で彼らは教育の被害者と言えます。教育の責任ならば、教育従事者の誰かがそのリカバリーをしなければならない。私はそう思って、これからもあえてビジネス人の育成を主戦場として活動していきます。
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