仕事できない人の口ぐせ「数字が苦手」を消す魔法 「謎解き」と思えば数字アレルギーは難なく解消
数字に対する苦手意識が強い人に対して、「数字を活用せよ」「データ活用していきましょう」「データ分析を学ぼう」などと伝えても意味がありません。人間は感情の生き物です。苦手なものは苦手ですし、やりたくないものはやりたくないのです。
データ活用とは「謎解き」である
では私はどのようにして呪いを解いているか。答えはとてもシンプルです。彼らの仕事の定義を変えるのです。数字の集合であるデータを活用するという仕事を、別の表現で再定義するのです。その再定義はたったひとことで表現できます。
「謎解き」
私はデータ活用研修などでは、「普段の仕事において謎解きを楽しんでほしい」と提案しています。そもそもデータ活用とは、単に机上で数値をこねくり回すことではありません。次のプロセスを踏むことです。
問題提起→構造化→仮説構築→データ分析→課題発見→実践→解決
このプロセスの最初と最後に注目すると、「問題」と「解決」という言葉の存在に気づきます。すなわち、データ活用とは問題を解決すること。これを子どもでも伝わる表現に変換したものが「謎解き」なのです。
おもしろいもので、人間は同じことを伝えているのにその表現が違うと、メッセージの受け取り方が変わります。「データ活用してください」では好ましい反応をしない人でも、「普段の仕事において謎解きを楽しんでほしい」と伝えると受け取り方が変わります。
おそらく多くの大人たちにとって、謎解きという行為は楽しかったもの、ワクワクしたもの、スカッとした爽快感(達成感)が得られるものという認識があるのでしょう。
年齢を問わず人気があるミステリー系のテレビドラマや映画も、じつはその展開はデータ活用のプロセスと極めて似ています。誰が犯人かという問題が最初に提起され、それを構造化し、仮説を立て、事実を確認し、答えが導かれます。
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