時にレストランであり、喫茶店であり、高齢者の集会所にもなる「フードコート」。その姿は雲のように移り変わりが激しく、楽しみ方は無限大。例えるなら「市井の人々のオアシス」だ。
本連載では、そんな摩訶不思議・千変万化な「フードコート」を巡り、記録しながら、魅力や楽しみ方を提唱していく。第5回は「東京グルメスタジアム」を訪れる。
開発から35年、五輪競技会場にもなった台場周辺を散策
今回のテーマは、江東区青海にある「ダイバーシティ東京 プラザ」のフードコート。その名も「東京グルメスタジアム」である。
ダイバーシティはその名の通り、広くは「お台場」として知られるエリアに位置する。この辺りは「東京臨海副都心」として知られ、江東区・港区・品川区と3つの行政区をまたいだ440ヘクタールほどの広大な埋め立て地である。
エリア一帯の開発は、1989年に始まった。もともとの計画は1979年から検討が始まったとされ、着手まで実に10年もかかった大型の開発エリアといえよう。
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